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ネットショップ開業で失敗しないためには?開業の流れ、コツや注意点を紹介

今や企業だけではなく、個人でもネットショップが持って商品販売ができる時代になりました。

スマホひとつあれば個人でも出店することができ、商品を仕入れ、受注し、販売から梱包・出荷までこなす人もいます。また中には写真の撮り方を工夫して商品を出品している人もいます。

以前は法人のイメージが強かったネットショップ運営ですが、様々なサービスの出現により個人でも在宅で運営ができるようになりました。
以下では個人や法人でネットショップを始めるやり方や上手くいくコツについて挙げていきたいと思います。

【目次】

個人から企業まで広がりを見せるネットショップ開業

ネットショップは初心者でも一から始めることができます。

最初はYahoo!オークションやメルカリといった手軽に不用品を販売できるプラットフォームから経験を積む人もいます。ある程度規模が大きくなると楽天やAmazonに店舗を出店したり、自分でWordPressなどのプラットフォームを用いてブログを作って商品を販売する人もいます。

HTMLの知識が少しあれば、テンプレートなどを用いて使いやすいブログが楽に作れるようになります。WordPressの他のCMSとして、WixやJimdoなども用いられますが、こちらはどちらかというと企業向けといった印象です。


もちろん個人だけでなく企業もネットショップを運営しています。企業が運営するネットショップは、ホームページも比較的しっかり作り込まれており、在庫も多く仕入れることができ、決済方法もクレジットカード対応など顧客のニーズに沿うようにウェブサイトを整備することができます。
また外国人向けECサイト、越境ECサイトを持つことも可能です。


ネットショップ開業のメリット・デメリット

ネットショップにはメリットもあれば、デメリットもあります。ここではネットショップを開業することの利点と欠点を紹介します。

ネットショップ開業のメリット

ネットショップ開業のメリットは以下の通りです。
  1. 24時間365日いつでも商品を買ってもらえる
  2. 海外からでも商品を買ってもらえる
  3. 実店舗よりも開業コストがかからない
  4. 実店舗よりもスピーディに開業できる
  5. 手続きや申請が少なく、個人でも開業しやすい
リアル店舗を開業するよりも、ネットショップのほうが「低コスト」かつ「スピーディ」に開業できるのは大きな利点です。

また夜中でも海外でも関係なく商品を購入してもらえるのは、実店舗にはないメリットといえます。

ネットショップ開業のデメリット

ネットショップ開業のデメリットは以下の通りです。
  1. お客さまにショップを発見してもらう必要がある
  2. 生鮮品など性質上売れにくい商品もある
  3. 返品、クレームなどのトラブル対応が増えることもある
ネットショップは開業してもすぐお客さまが来てくれるとは限りません。広告など、ショップを発見してもらうための取り組みが必要です。

ネットショップ開業の流れ、手順

ネットショップを開業する流れは以下7ステップです。
  1. コンセプトを決める
  2. 売る商品を決める
  3. 届出を出す、許可を申請する
  4. ネットショップを開業する方法を決める
  5. 商品を仕入れる
  6. 必要な設備を揃える
  7. ネット販売を始める
詳しくは以下の記事で紹介しています。

個人でネットショップ開業にかかる費用は?

ネットショップを開くのであれば、資金は多いに越したことはありません。しかし、ネットショップのいいところは費用をかけないのであればかけないなりに運営することも可能な点です。
もしネットショップのデザインや機能を充実させたいのであれば、その分だけ費用はかさみます。しかし基本的にはインターネット環境とデバイスさえあればネットショップの下準備としては整っていると言えます。


手続きに関しては、もし個人でネットショップのみを運営していくのであれば個人事業主として開業届を税務署に提出する必要があります。

ネットショップ開業サービスのおすすめは?

ネットショップを運営するにあたって最初に決めなければいけないのが、開業するために使うサービスを「モール型」にするか「独自型」にするかです。

モール型とはアマゾンや楽天のような多数のオンラインショップが集まるネット上の巨大ショッピングモールのことです。一方、独自型はアマゾンのようなモールに属さず、自分の店舗をネット上に設けるイメージです。

モール型ネットショップのアクセス数ランキング

モール型ネットショップのアクセス数は、以下のような順番になっています。
順位 モール名 特色
第1位 Amazon(アマゾン)
https://www.amazon.co.jp/
マーケットプレイス形式ネットショップ。流通総額では日本国内2位
第2位 楽天市場
https://www.rakuten.co.jp/
楽天ポイントなど利便性の高いモール型ネットショップ。国内流通総額2兆円で1位。
第3位 Yahoo!ショッピング
https://shopping.yahoo.co.jp/
出店料やロイヤリティ、販売手数料などの初期費用が無料で出店しやすい
第4位 Wowma!(ワウマ)
https://wowma.jp/
KDDIが運営しているためauユーザーがスマホ経由でアクセスする傾向。
第5位 Qoo10(キューテン)
https://www.qoo10.jp/
eBayが日本国内向けのマーケットプレイス型ネットショップを展開。
第6位 ポンパレモール
https://www.ponparemall.com/
リクルートグループが運営。
第7位 ロハコモール
https://lohaco.jp/
BtoB通販サイトアスクルとYahoo!ショッピングの共同ネットショップ。
第8位 NETSEA(ネッシー)
https://www.netsea.jp/
仕入れ・卸をうたうBtoBのモール型ネットショップ。会員制。
参考:売れる!ネットショップの教科書 2018年最新調査!ネットショップのアクセス数ランキング ショッピングモールランキング
https://urerunet.shop/pdca/access-pdca/netshop_access2017

無料でネットショップを開業できるツール

初心者であれば、月額利用料金がかからないネットショップを利用したいと思うでしょう。無料で利用できるネットショップ作成ツールとしては、BASEやminneがあります。
ネットショップを構成する素材もシンプルで使いやすいことから、口コミでも評判が高く、多くの人に利用されています。


ネットショップ作成ツールには無料で利用できる海外向けのショッピングカート機能を備えているサービスも多数あるので、越境ECサイトをこれから作るという方にも嬉しいサービスでしょう。

個人ショップの先駆け、Baseやメルカリなどのフリマアプリ

個人でも商品の販売ができることを証明したのはBASEやメルカリといったアプリです。これらのアプリの利用は基本的には無料ですが、使い方としては出品者が商品をアプリに登録し、商品が売れるとその分の手数料が引かれるしくみです。

評判は意見が分かれるところですが、メリットとしては個人でネットショップを開く垣根が低くなったことが挙げられます。ハンドメイド商品やレディース服をはじめとしたアパレル商品、ゲームソフトや本などありとあらゆるものが商品として出品されています。利用者は主婦をはじめとして人気となりました。デメリットとして、BASEでは売上金から手数料が引かれる点や、無料で利用できる分サポート体制は充実していない点などがあります。

ネットショップ開業では何を売る?売れるものの探し方

ネットショップを運営している人であれば誰しも考えるのが「売れる商材を見つけること」です。ヒット商品を事前に先回りして考えたうえで仕入れることは難しいですが、傾向として学んでおくべきことはあります。
時流に乗った流行りもの、逆にマニアックな隙間商品、業務用やプロ向けの専門商材、安く仕入れられるアウトレット商品など、どんな商材なら自分のネットショップで売れる商品となるのか、考えてみましょう。
参考:本気のネットショップ開業派 第7回 商材の探し方や着眼点
http://www.netshop7.com/shiire/shiire07_lookforshozai.shtml

例えば、メンズファッションを扱うECサイトがあるとして、どのようにすれば商品が売れるのかどの運営者も頭を悩ませるでしょう。安い価格で販売すればヒットするかもしれませんが、必ずしもそうではありません。以下の記事では、商品の価格を下げたところで、リピーターが少なかったという過去から、品質が良くかつ高価格帯の商品を売り出すことでリピーターにつながった事例が紹介されています。
参考:楽天 独自の世界観を前面に。知恵と工夫で生まれた看板商品
https://www.rakuten.co.jp/ec/interview/spu/

個人でも副業でもネットショップ開業には届出が必要?

ネットショップを行うには、個人と法人どちらがいいのかと疑問に思う人もいるでしょう。個人で行うにしても、個人事業主として税務署に開業届を出してネットショップ運営を行う人もいれば、本業があり副業という位置付けでネットショップ運営を行う人もいます。

どれくらいの規模のネットショップを運営したいかにもよりますが、法人としてネットショップを立ち上げるのであれば、登記などを行わなければいけないので数十万は費用がかかります。

個人と法人の違いは、登録の仕方も税金のかかり方の違いです。個人と比べ法人として登録したほうが税金を節約できる場合もあります。

線引きとしては、ざっくり言うと年商数百万円であれば個人で、1,000万円以上であれば法人として登録する方が良いと言われています。

ネットショップを運営する上で理解しておかなければいけないのが、ネットショップに記載する運営者情報です。ウェブサイトには運営者情報を表示しなければならないため、個人の場合自宅の住所もしくは事務所の住所を選ばなくてはいけない点について頭に入れておく必要があります。

ネットショップ開業についてよくある質問と回答

ネットショップ開業について、よくある質問と回答をまとめました。

ネットショップの廃業率は?

開業1年目のネットショップが廃業する確率は約30%、2年目以降の廃業率は約50%と言われています。

ネットショップ開業に助成金は利用できる?

IT導入補助金や事業再構築補助金などが資金として利用できる場合があります。時期や金額はその時によります。また自治体によっては独自の助成金を出していることもあるので、開業する市区町村のサイトなどを参考にしてみてください。

在庫なしでもネットショップは開業できる?

無在庫でネットショップを開業するには、ドロップシッピングと呼ばれる販売形態をとるのがおすすめです。詳しくは「ドロップシッピングとは?やり方、注意点を解説」で紹介しています。

方法をおさえれば、自宅でもネットショップは開業できる!

ネットショップは個人でも法人でも気軽に行うことができる時代になりました。さまざまなプラットフォームがあるため、目的に応じた使い方ができます。これからネットショップを立ちあげたいという方は、まずは慣れる上でも無料のプラットフォームを利用してみるのも良いかもしれませんね。