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CMSとは?メリットやデメリット、自社に合った選び方を紹介します


「CMSってなんだろう?」



と思っている方。



CMSは、「画像や文章など、Webサイト上のコンテンツを管理、更新するシステム」です。



CMSを使えば、Webサイトの運営にかける手間を減らすことができます。






とはいえ、本当にこれから制作するWebサイトにCMSを使うべきかを判断するのは難しいですよね。



そこで、この記事では、



  • CMSの概要


  • CMSを導入するメリット、デメリット


  • CMSの導入がおすすめなケース


  • おすすめCMS


  • CMSを選ぶ際のポイント


を、お伝えします。



この記事ではCMSの選び方もご紹介します。まずはCMSをざっくり理解することから始めましょう。



【目次】





CMSとは、Webサイト上のコンテンツを管理、更新するシステムのこと



CMS(Contents Management System)とは、画像や文章など、Webサイト上のコンテンツを管理、更新するシステムのことです。



機能としては、例えばMicrosoftの文書作成アプリケーションWordのように文章を入力したり、画像をアップロードして挿入するだけで新たなWEBページが生成されるようになります。Webサイトの編集は、本来ならHTMLやCSSなどパソコンやスマホなどで表示できるように専門のプログラミング言語を使わなくてはならないもの。しかしCMSは人間が入力した文章をWEBブラウザで適切に表示できるようにプログラミング言語に翻訳してくれます。



このようにWebサイト上のコンテンツを管理、更新するシステムがCMSです。





CMSを導入する3つのメリット



CMSを導入するメリットは、以下の3つです。



  1. サイトの更新が簡単になる


  2. コストを削減できる


  3. SEO(検索エンジン)対策ができる


それぞれを解説します。



1.サイトの更新が簡単になる



CMSを導入すると、サイトの更新が簡単になります。というのも、CMSは従来のHTMLによるWebサイトよりも使いやすいシステムだからです。



使いやすさを表す例の一つが、文章、画像の更新です。前述のように、CMSには人間が書いた文章、画像をパソコン向けに翻訳してくれる機能があります。



つまりCMSを使えば、ユーザーはパソコン向けの言語を使わずとも、文章や画像の更新ができるようになるわけです。



このように、従来のHTMLサイトに比べてCMSはより直感的にWebサイトの管理ができます。したがって、サイトの更新が簡単になるのです。



2.コストを削減できる



CMSを使えば、導入費や外注費といったコストを削減しやすくなります。



まずは導入費について。それぞれのCMSではある程度の機能やデザインが揃ったテンプレートが提供されています。



例えば、WordPressのテンプレート(テーマとも呼びます)の一つである「SWALLOW」には



  • スマホで見やすいレイアウト


  • SNSでのシェアを促すボタン


  • 簡単におしゃれなリンクボタンなどを作成できるコマンド


などの機能、デザインが備わっています。



これと同等のWebサイトを1から作るには、どんなに少なくとも10万円はかかります。しかし「SWALLOW」を使えば、テーマの購入費9,900円+サーバー、ドメイン代1万円前後/年でこのようなサイトを用意できるのです。



このように既存のテンプレートを使えば、サイトをより安く、より速く作ることができます。





3. SEO対策(検索エンジン対策)ができる



最後のメリットは、SEO対策ができるという点です。



SEO対策とは、Google検索などでウェブサイトを上位に表示させやすくする施策のこと。ユーザーにとって使いやすい、あるいは役立つWebサイトを提供することが、SEO対策の基本とされています。



CMSの多くは、検索エンジンが理解できるように、サイトを構成できます。有名なCMSの1つ「WordPress」であればプラグインと呼ばれる、SEO対策ができる拡張機能も豊富です。



「All in One SEO」は無料版と有料版があり、無料版でも基本的な内部SEO対策を実施することができます。他にも「WP Fastest Cache」は、ページの読み込みを早くすることでWebサイトを見やすくしてくれるなど、様々なプラグインがあります。









CMSの3つのデメリット



メリットがある一方で、CMSには以下のデメリットがあります。



  1. 簡単とはいえ操作には慣れが必要


  2. 意識的なバックアップが必要


  3. 初期費用が高額になる場合も


1.簡単とはいえ、操作には慣れが必要



最初のデメリットは、操作には慣れが必要な点です。



最初に管理画面を見たときには、項目の多さに困惑するかもしれません。どこをクリックすれば記事を作成できるのか、わからない場合もあるでしょう。



この点において、CMSは例えるなら自転車のようなものです。乗ることができれば歩くよりも速く進めますが、乗れるようになるまで時間がかかるのです。解決策としては、



  • チュートリアルやヘルプを見る


  • 「(CMS名) (やりたいこと)」でGoogle検索してみる(例:「WordPress 記事 作成」で検索)


  • つまずいたところをメモにまとめて、社内の担当者で共有する


などが挙げられます。



2.意識的なバックアップが必要



CMSの2つ目のデメリットは、意識的なバックアップが必要な点です。



というのもCMSでは、オンラインだけで記事を編集、更新できます。つまりデータが、手元のパソコンに残らないのです。



そのためバックアップを自発的に行う必要があるのはデメリットの一つ。対策は定期的にバックアップを取ることです。無難ですが、一番効果があります。



バックアップのサポートはCMS自体やレンタルサーバー、プラグインなどが提供している場合があります。





3.初期費用が高額になる場合も



CMSは初期費用が高額になる場合もあります。なぜなら1からデザインや機能をつくる場合には、その機能などをCMSに対応させなくてはならないからです。



しかし前述のように、CMSではテンプレートが提供されています。そしてテンプレートの中には無料のものも。そのため予算に合わせて、テンプレートを使うのもおすすめです。





CMSはこんな場合におすすめ



CMSは、以下の場合におすすめです。



  • Webに精通した社員がいないので、サイトの更新を外注している場合


  • サイトの更新頻度が高いので、外注の手間がかかっている場合


  • サイト運営者が入れ替わった際の負担を減らしたい場合


  • サイト全体に統一感をもたせたい場合


Webに精通した社員がいないので、サイトの更新を外注している場合



サイトの更新を外部に委託している場合には、CMSの導入がおすすめです。CMSはWebに不慣れな方でも操作できるため、外注費の削減につながります。



サイトの更新頻度が高いので、外注の手間がかかっている場合



サイトの更新頻度が高い場合にも、CMSがおすすめです。



更新を毎回業者に委託していると、実際に更新されるまでに手間がかかってしまいますよね。例えば更新内容をメッセージで送ったり、見積もりをとってもらうなど、細かいことですが積み重なると負担になってきます。



自社で作業することでこのような手間を省けるため、よりスピーディな更新が可能です。







担当者が入れ替わった際の負担を減らしたい場合



「担当者が入れ替わった際の負担を減らしたい場合にも、CMSがおすすめです。なぜなら操作のために覚えなくてはならない知識が、HTMLによるサイトと比べて少ないため。



したがってHTMLによるサイトと比べて、CMSなら引き継ぎも短い時間で終わります。





簡単に、サイト全体に統一感をもたせたい場合



簡単にサイト全体に統一感をもたせたい場合にも、CMSはおすすめです。というのも、CMSによるWebページは共通のデザインテンプレートによって制作されるからです。



デザインに統一感を持たせること自体は、HTMLによるWebサイトでもできます。しかしそのためには、いちいち元となるデザインをコピーしなくてはなりません。サイトの規模が大きくなると、それも結構な負担になりますよね。



CMSによって、その負担を減らせるのです。





おすすめのCMS4選



ここではCMSの具体例として、おすすめのCMSを4つご紹介します。



  • 【無料】WordPress


  • 【無料】baserCMS


  • 【有料】Movable Type


  • 【有料】a-blog cms


【無料】WordPress



「WordPress」は、Automattic社が提供している世界シェアNo.1のCMSです。



そのため、



  • 拡張機能が豊富


  • ネットで得られる情報が豊富


  • 対応できるWebサイト制作会社が豊富


といったメリットがあります。



一方で利用者が多い分、ハッキングされる可能性があるのはデメリットです。





こんな方におすすめ


  • デザインを簡単に変更できるようにしたい方


出典:https://ja.wordpress.org/




【無料】baserCMS



「baserCMS」は、baserCMSユーザー会によって開発されているCMSです。日本で作られたため、使いやすいのが特徴です。



例えば、外国生まれのWordPressとは違い、ヘルプは日本語で書かれています。また管理画面がシンプルで、「どこを触ればいいかわからない」という事態に陥りません。



こんな方におすすめ


  • コーポレートサイトを制作したい方


  • 何よりも使いやすさを求めている方


出典:https://basercms.net/




【有料】Movable Type



「Movable Type」は、シックス・アパート株式会社が提供しているCMSです。最新バージョンは、日本国内の5万サイト以上に導入されています。



データを従来のHTMLの形で出力できるため、HTMLサイトからの移行がしやすいのが特徴です。



こんな方におすすめ


  • HTMLサイトからCMSによるWebサイトに移行したい方


出典:https://www.sixapart.jp/movabletype/




【有料】a-blog cms



「a-blog cms」は、有限会社アップルップルが運営しているCMSです。



  • ドラック&ドロップでコンテンツを移動できる


  • 実際の表示を確認しながら、記事を編集できる


  • 日本語によるサポート付き


と、使いやすい点が特徴。しかし、導入の際にはWeb制作者の協力がすすめられています。現時点で取引している制作会社がない場合は、「制作会社検索 | a-blog cms」から制作会社を探すのがおすすめです。



参考:https://www.a-blogcms.jp/production/



こんな方におすすめ


  • 手厚いサポートがほしい方


  • 実際の表示を見ながら、記事を更新したい方


出典:https://www.a-blogcms.jp/




導入するCMSを選ぶときに、考慮しておくべきポイント



導入するCMSを選ぶときには、以下の点から判断するのがおすすめです。



  • サイトの目的


  • サイトの規模


  • スマホ対応


  • SEO対策


  • 具体的なランニングコスト


サイトの目的



一番重要なのが、サイトの目的を達成できるか、という点。それぞれのCMSには、向き不向きがあります。仮に使いやすくても、目的が達成できなければ本末転倒ですよね。



例えば顧客情報を扱うECサイトを構築するには、WordPressはセキュリティのリスクがあることを留意しなくてはなりません。



必要な機能が含まれているCMSを選ぶと、管理が楽になります。





サイトの規模



2つ目は制作するWebサイトの規模について。例えば数千ページあるような大規模なサイトを制作する際には注意が必要です。



なぜなら、大規模サイトはサーバーに負荷がかかってページの表示速度が遅くなるなど、ユーザーにとってデメリットとなりうる要素を持っているためです。





CMSの中には大規模サイトを想定して作られたものもあります。例えば株式会社ディバーダが提供する「RCMS」は、プランにサーバーも含めることでシステムの安定性を保っています。





このように大規模なサイトを制作する場合には、それに合ったCMSを選ぶのがよいでしょう。



またCMSそのものに加えて、データをおくサーバーの容量も確認しておくのがおすすめです。



スマホ対応



3つ目はスマホ対応について。総務省が公表した『平成29年版 情報通信白書』の「第1部 第1章 スマートフォン経済の現在と将来」によると、2016年には40代以下の各世代のスマートフォン利用率が、パソコンの利用率を上回っています。つまり多くの人が、パソコンではなくスマホで Webサイトを見ているのです。



出典:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/pdf/n1100000.pdf




したがってユーザーの利便性を考えれば、スマホ対応ができるCMSやテーマの使用は避けられません。例えば画面幅によってレイアウトが変わる、レスポンシブデザインが備わったCMSやテーマを使うのが良いでしょう。





SEO対策



4つ目はSEO対策について。サイト、各ページの構成はCMSによって決まっています。そしてこの構成が、SEO対策に影響を与えるのです。なぜなら構成によって、検索エンジンがそのWebサイトの構造を理解できるかどうかが変わってしまうため。



SEO対策を行えば、Webサイトが検索で上位に表示される確率、つまり検索から流入するユーザーの数が変わります。検索結果の10ページ目にあるWebサイトよりも、1ページ目にあるWebサイトの方が見るユーザーは多いですよね。



SEOを意識して、上位表示されやすい構成をつくってくれるCMSを選ぶようにしましょう。





具体的なランニングコスト



最後は具体的なランニングコストについて。CMSに限ったことではありませんが、Webサイトを制作するためには最低でも以下の二つが必要になります。



  • ドメイン:インターネット上における住所のようなもの


  • サーバー:Webサイトのデータを置く場所


サービスや容量によって値段はまちまちです。しかし基本的には、ドメインとサーバーは1,000円前後/年と1,000円前後/月+初期費用数千円ほど、つまり1年につき1万円前後はかかります。



また前述のように、CMSには有料のものや、プランにサーバーが含まれているものも。ドメイン、サーバーやCMSの料金プランやサービス内容を公式サイトで調査して、実際のランニングコストを計算しておきましょう。



サイトの運用体制を意識して、適切なCMS選びを!



この記事では、最初に「CMSとは、サイトの構築や更新が簡単にできるシステム」であるとお伝えしました。



次にCMSの「サイトを更新しやすくなる」などのメリットと、「慣れが必要」といったデメリットを紹介しました。CMSには長所と短所がありますが、更新頻度が高い場合は特におすすめです。



そしてそんなCMSには様々な種類があります。それぞれ得意なことが違うため、目的などに合わせてCMSを選ぶのがおすすめです。



まずはWebサイトに求める機能、デザインを洗い出して、それらが実現できそうなCMSを探しましょう。


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